住む前に日当たりを調べる|日照チェッカー · 第08回 / 全10回
同じ正午でも影はどう変わる?西新宿の6月と12月を3D比較
この記事の要点
- 同じ公園地点・1F・12:00・同一カメラで月だけを変えると、12月の影は6月より長く、占める面積も大きく見えた。
- 同じ地点の年間平均は8.8時間/日で、最良の6月が11.8時間、最悪の12月が6.5時間だった。
- 影の長さと面積は数値化していない定性的な比較で、正午に観測点へ日が当たったかは記録していない。

高い建物が並ぶ街で部屋を探していると、「冬は影が長くなる」という説明を受けます。ただ、どのくらい違うのかは言葉だけではつかみにくいものです。影の届く範囲が季節でどう変わるのかを、同じ場所で見比べる機会がないからです。
同じ公園地点を1F・同一カメラ・12:00にそろえると、12月は6月より周辺の影が長く、占める面積も大きく見えました。これは西新宿2丁目11の一地点・一条件で保存した3D画像に限る定性的な比較で、地域全体や室内の日当たりを示す結果ではありません。
季節が変わると、太陽が通る高さも日の出・日の入りも変わります。今回は地点、階数、時刻、カメラを固定し、月だけを切り替えました。
季節差を物件選びでどう確認するかを先に知りたい方は、夏の内見だけでは冬を判断できない理由もあわせてご覧ください。
比較条件
検証地点は、検索結果で「新宿区西新宿2丁目11」と表示された、北緯35.6901・東経139.6892の公園内屋外観測点です。画面上に選択建物のIDや建物属性は表示されていないため、地点がどの建物に属するか、周囲の建物が何という名称かは推定していません。
この地点では、非対応エリアのバナーがなく、3D画面に周辺建物と影、PLATEAUのクレジットが表示されたため、対応地点と確認しました。
- 共通条件:12:00、1F、全方角。観測点の個別の日照判定は未記録
- 6月15日:12月より影が短く、占める面積も小さく見える
- 12月15日:6月より影が長く、占める面積も大きく見える

地点・1F・全方角・12:00を固定し、6月15日と12月15日の太陽高度と影の違いを示します。
「日照状態」は正午の観測点そのものに直射日光が当たったかという欄です。検証記録に個別判定がないため、周辺影から補ってはいません。「周辺影の特徴」は保存画像から読み取れる定性的な差だけで、長さや面積を数値化していません。
日照チェッカーの3DシャドウはPro機能です。一方、表の「全方角」は日照結果を計算した条件であり、3D表示が全方角の窓を再現しているという意味ではありません。3Dシャドウは、窓の向きを想定する方角フィルタとは独立した機能です。
比較日は各月15日です。3D画面は月と時刻のみ表示し、15日はアプリ実装で確認した固定条件です。画像単独では15日を証明できません。
6月正午の影

地点: 新宿区西新宿2丁目11(35.6901, 139.6892)/階数: 1F/方角: 全方角/日付: 6月15日/時刻: 12:00。3D画面の日付はアプリ実装上の固定条件で、画像には15日の表示はありません。
6月15日は、日の出が4:24、日の入りが18:58です。12:00の3D画像では、手前の低い直方体や周辺の小さな建物から伸びる影が、12月の画像より短く、影の占める面積も小さく見えます。
この差は公園地点の同一カメラ・表示範囲に限ります。観測点の日照や、西新宿のほかの地点の結果を示すものではありません。
12月正午の影

地点: 新宿区西新宿2丁目11(35.6901, 139.6892)/階数: 1F/方角: 全方角/日付: 12月15日/時刻: 12:00。6月画像からカメラと表示範囲を動かさず、月だけを変更しました。画像には15日の表示はありません。
12月15日は、日の出が6:43、日の入りが16:28です。同じ12:00でも、手前の低い直方体や周辺の小さな建物から伸びる影が6月より長く、画面内で影が占める面積も大きく見えます。
2枚は同じ地点・1F・12:00・カメラ・表示範囲で、月だけを変更しました。影の長さや面積は数値化できず、この公園地点の一条件に限る結果です。
同じ場所で差が出る理由
冬は夏より太陽が低い位置を通ります。低い位置から光が当たるほど、建物の影は地面を遠くまで伸びやすくなります。机の上の物を懐中電灯で照らすとき、ライトを低くすると影が長くなるのと同じ関係です。
今回の画像でも、12月のほうが周辺の影が長く、面積が大きく見えるという変化は、この季節による太陽の高さの違いと整合します。ただし、画像だけから各建物の高さ、距離、方位が差にどれだけ寄与したかを定量的に分けることはできません。特定の建物が原因だとも断定していません。
日の出から日の入りまでの長さも、6月15日のほうが12月15日より長くなっています。ただし、日の出から日没までの時間が、そのまま周辺建物を考慮した日照時間になるわけではありません。建物の配置や観測位置を含めて確認する必要があります。
月別グラフの読み方

画面表示: 新宿区西新宿2丁目11(35.6901, 139.6892)/1F/全方角/選択月: 12月。上段の12か月グラフは無料機能、下段の時間帯別タイムラインはPro機能です。画面上部の3Dタブで開く3DシャドウもPro機能です。撮影時の実装・計算条件: 2026年の各月15日を日の出から日没まで15分刻みで判定。2026年と15日は画面表示ではありません。
年間平均は8.8時間/日です。ベスト月は6月の11.8時間、ワースト月は12月の6.5時間でした。
| 月 | 時間/日 |
|---|---|
| 1月 | 6.8 |
| 2月 | 7.5 |
| 3月 | 7.8 |
| 4月 | 9.8 |
| 5月 | 11.2 |
| 6月 | 11.8 |
| 7月 | 11.5 |
| 8月 | 10.5 |
| 9月 | 7.5 |
| 10月 | 7.8 |
| 11月 | 7.0 |
| 12月 | 6.5 |
ここでいう年間平均は、2026年の各月15日について、日の出から日没まで15分刻みで直射日光の有無を判定し、12か月の値を単純平均したものです。現地で365日測った実測値ではなく、晴天時間を示す天気予報でもありません。
6月の11.8時間と12月の6.5時間は、同じ地点・1F・全方角で季節傾向を比べる材料になります。ただし、一日の合計だけでは「正午に観測点へ日が当たったか」までは分かりません。今回の3D画像も周辺影の形を見るためのものであり、表で正午の日照状態を未記録とした理由はここにあります。
画像上段の12か月グラフの確認は無料です。下段の時間帯別タイムラインはPro機能で、画面上部の3Dタブから開く3DシャドウもPro機能です。まず気になる夏と冬の月を個別に見て、必要なら同じ時刻の周辺影を比べると、合計値と街の形を分けて読めます。
内見時に応用する
候補物件で季節差を比べるときも、変更する条件を一つに絞ると読み違いを減らせます。
- 候補地点と実際の住戸に近い階数を設定する。
- 12か月グラフで夏、冬、内見月の値を同じ地点・階数のまま比べる。
- 3Dシャドウを使う場合は、時刻とカメラを固定し、月だけを変更する。
- 朝・昼・午後のうち、暮らしで日差しを重視する時間を決める。
- 現地で窓の方角、窓辺の直射日光、室内全体の明るさを分けて確認する。
PLATEAU未対応地域では3Dシャドウを利用できず、建物による遮蔽を含まない参考値が表示されます。対応地域でも、PLATEAUの整備年度やデータの状態によって現在の街並みと差が生じる場合があります。
また、今回のシミュレーションに、室内、窓、庇、バルコニー、樹木、将来建つ建物、天候は含まれません。直射日光の判定は、部屋の明るさ、暖かさ、眺望、住みやすさや資産価値を評価するものでもありません。内見では、画像と同じ時刻だけでなく、自分が過ごす時間帯の現地状況も確かめてください。
日当たりを左右する条件をまとめて確認したい方は、物件の日当たりを調べる7つのポイントも参考にしてください。
日照チェッカーについて
日照チェッカーは、地図で選んだ地点と階数について、周辺の建物による遮蔽を含めた日照時間を計算する iPhone / iPad アプリです。地点検索、階数の変更、12か月の月別グラフ、建物詳細は無料で使えます。日照の計算は端末内で行います。
本記事に載せた日照の数値は、PLATEAU の整備時点の建物データと、記事内に記した設定条件に基づくシミュレーションです。窓、庇、バルコニー、室内の奥行き、樹木、将来建つ建物、天候は計算に含まれません。購入・契約前には現地でも確認し、重要な判断では専門家にもご相談ください。出典: 国土交通省 PLATEAUウェブサイトを加工して利用。